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フレイル研究

研究者紹介

岸本 裕歩(Kishimoto Hiro, Ph.D)博士(人間環境学)、博士(医学)
九州大学基幹教育院
キャンパスライフ・健康支援センター(兼任)
大学院人間環境学府(兼担)

概要

   超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸に伴う介護認定率の抑制に期待が高まっています。これまでに、高齢者を対象とした身体トレーニングへの生理・心理・社会的適応可能性は個別に報告されているものの、近年注目を集めているフレイルや身体活動・座位行動や体力そのものが健康寿命の延伸に影響するかどうかの命題には明瞭な回答は出ていません。
   我が国には、世界に例がない素晴らしい介護保険制度が存在し、介護認定状況をアウトカムとした疫学研究が実施できる環境が存在します。しかしながら、本命題に関する証拠はまだまだ不足しています。
   そこで我々の研究室では、我々が保有している複数のコホート研究に参画している地域在住高齢者における客観的評価に基づく身体活動・座位行動、体力、運動機能、および身体的フレイル(以下、フレイル)の実態評価(相互関連性評価含む)と介護認定状況に関する前向き研究および新規コホート内での運動介入研究の成果に基づいた、効果的かつ効率的な介護予防システムの構築を目的として、地域でのフレイル予防対策を行うための基盤構築が進行中であります。
   その課題解決のために我々の研究室では、以下の3つの研究課題を設定し、精力的に研究を推進しています。まず、横断・縦断的研究における客観的評価に基づく高齢者(約4,500名)の身体活動・座位行動、体力およびフレイルの実態評価および各変量間の相互関係の解析を行っています(研究課題1)。
   次の課題として、糟屋郡篠栗町で実施している8年間の前向き観察コホート研究を通して、客観的に評価された高齢者の身体活動・座位行動、体力およびフレイルと要介護認定・総死亡との関連を明らかにするとともに、客観的データに基づくIsotemporal Substitutionモデルを用いて、高齢者の日常の座位行動を低強度および中高強度の身体活動に置き換えた場合の要介護認定・総死亡の改善効果を明らかにする予定です(研究課題2)。
   最後の課題として、平成29年度から開始した糸島フレイル疫学研究(IFS:Itoshima Frail Study)において、妥当性の高いフレイルスクリーニングのための簡易質問紙の開発に加え、プレフレイル(フレイルの前駆的状態)保有者を対象としたフレイル予防のための対面型の運動介入プログラムの開発とRCT(無作為化比較対照試験)を用いた1年間の長期の運動効果の検証を行う予定です(研究課題3)。
   同時に、AMEDからの研究助成を受けて、フレイル予防の観点からIoTを用いた運動行動変容のためのプログラム開発・施行・評価もIFSにおいて実施し、その効果を対面型運動指導効果と劣らないことを検証する予定であります。

連携

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開所時間:9:30~16:00 開館日 :火・水・木
TEL 092-327-8181 FAX 092-327-1560
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